カブ・メンテナンス

・ドリブンスプロケット交換

 使用工具:14mmレンチ

 ドリブンスプロケットもチェーンと同様磨耗してくるので、チェーン交換2回に1回を目安に交換するようにしよう。磨耗の度合いは、スプロケットの山の尖り具合で判断する。新品時の山は尖っていないが、それが尖ってきたらチェーンの交換回数にかかわらず交換しよう。また、スプロケットを小さいものや大きいものに交換することで走行特性を変化させることも可能である。

  たとえば、私のC90では標準で39丁のものがついている。これをC70の標準である36丁に変えてやれば加速は鈍くなるが、最高速はアップする。しかし、メーカーのセッティングは莫大な量のテストを重ねて考えられているので、完璧といっていいほどの完成度である。よく考えずに交換すると、いい方向には絶対に向いていかない。

 ちなみに私はヨーロッパ・アタック仕様として36丁に交換している。平坦路では問題はないが、峠道を走行する時に非常にストレスがたまる。日本には峠道も多いので国内仕様としては向いていないセッティングであるということを付け加えておこう。

 では実際に作業に移ろう。

 まず、リアタイヤを外すことからはじめる。この手順についてはタイヤ[ホイール]脱着(リア)の項目を参照していただきたい。

a.      b.

 ホイールを取り外し、そのままの状態で作業を行う。写真a.の赤矢印で示した4ヶ所のナットを取り外す。結構なトルクで締められているのでメガネレンチの使用が好ましい。4つのナットを外すとスプロケットを抜くことができる。新しいスプロケットを入れてナットを締めこめばOK。なお写真b.は36丁のスプロケットを装着したものである。

 交換が終わったら、リアタイヤを取り付けチェーンをつなぎチェーンの張り調整を行って作業終了となる。

 交換作業自体は簡単だが、スプロケットで手を切ることがあるので十分注意して行おう。


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