カブ・メンテナンス

・ドライブチェーン交換

 使用工具:10mmレンチ、ラジオペンチ、チェーンカッター

 チェーンは消耗品なので、時期がきたら交換しよう。カブが走行している間はずっと回り続けていることを考えると、最も重要な部品の1つであるというのがわかるだろう。

 自分のバイクに適合するコマ数を把握しておいて、あらかじめチェーンカッターで切っておく。またスプロケットなどを交換した場合、当然コマ数は変わるので注意しよう。
 ちなみに私のC90の場合は標準で98コマなのだが、ドリブンスプロケットを39丁から36丁にしているため96コマになっている。

a.

 最初に、写真a.の赤矢印で示した4ヶ所のボルトを外しチェーンカバー外す。

b.      c.      d.

 カバーを外したら、チェーンのジョイントをラジオペンチを使って外し、そのチェーンの端に新しいチェーンを写真b.のように引っ掛ける。クリップはとめなくてよい。なお、ここでは左側の金色の方が古いチェーン、右側の黒い方が新しいチェーンとして話を進める。

 引っ掛けたまま、チェーンを引っ張っていくと、新しいチェーンが古いチェーンにかわってスプロケットにかかっていく。古いチェーンが抜けたら、写真b.で引っ掛けたジョイントを外し、新しいチェーン同士をつなげる。

 まず、写真c.の様に裏からジョイントを差し込み、写真d.の様にプレートをのせる。

e.      f.

 次に、写真e.のようにクリップジョイントをおいてラジオペンチで挟み込む。必ず「クリップの空いていない方がチェーンの進行方向に向く」ように、注意して装着しよう。写真の場合、チェーンの進行方向は左から右である。この点にはくれぐれも注意しよう。

 カチッという音とともに写真f.の様にしっかりとつながればば完了である。

 しっかりとつながっていることを確認したら、必ずチェーンオイルをさしておくこと。特にクリップジョイントの部分は念入りにしておかないと、ジョイント部だけが伸びてくるぞ!

 オイルをさし終えたら、さらにチェーンの張り調整を行って作業終了となる。作業中にはスプロケットとチェーンの間に絶対に手をはさまないように気をつけること!また軍手をしていると、何かの拍子でチェーンに引っかかり、巻き込まれる危険性が高いので、素手とウエス(布)で作業すること。


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