カブでヨーロッパ一周編

 そして、ありがとう・・・

そして、ありがとう・・・

 約7ヶ月に渡り、ヨーロッパの大地を「ホンダ スーパーカブ」というバイクでもないモペットでもない、決して速いとは言えない乗り物で駆けた。快晴、曇天、雨天、雹、雪、そして風や嵐の中・・・

 その20,171.8kmの中で、数え切れない程の楽しさ、悲しさ、辛さなどを経験することが出来た。

 「人と出逢うこと」は楽しい。でもすぐに「別れ」はやって来た・・・その度に悲しい気持ちになった。でも「人と出逢うこと」には、楽しさや悲しさだけでは語りきれない「価値」があると思う。

 多くの場所を訪れ、感銘を受けたこともしばしばだが、オレにとって一生の宝物は「その『写真』」でも、「スタンプが所狭しと押された『パスポート』」でも、「旅を供にした愛車『スーパーカブ』」でも無い。たくさんの人に出逢い、彼らの親切に支えられて旅が出来たという「記憶」そのものが、オレにとって何よりの宝物なのだ。

 「ホームページを更新しながら旅をする」というのは楽なことでは無かった。疲れきってすぐに眠ってしまいたい時でも、その日あった出来事を伝えるために、深夜までPCに向うこともしばしばだった。でも、それをやって来たおかげで、「www.taku.cc」が無かったら一生接することが無かったかもしれないたくさんの人達がオレの旅を知り、そして励ましてくれた。色々な意味で、オレは「www.taku.cc」を立ち上げて良かったと思っている。

 出国前からサポートしてくれた人にも、旅先で出逢いお世話になった人にも、偶然ページを見つけて応援メッセージをくれた人にも、今日初めてこのページを見た人にも・・・今まで僕の旅を支えてくれた全ての人達に心から感謝します。

 最高の思い出をありがとう・・・


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