カブでヨーロッパ一周編

 ロンドン居候生活 療養編 2 [イギリス] (2001/11/16-11/19)

・11/16 順調に回復中?
・11/17 ミネラルショーへ出撃
・11/18 とうとう終了!FF8
・11/19 旅支度

通貨単位:£(ポンド)/1£=約175円


11/16 曇り 順調に回復中? London/実くんの部屋に居候/0km

 今日は病院へ行く日。予約は昼の2時で5分遅れで到着した。本当なら時間前に着いているはずだったんだけど、地下鉄の券売機のおかげで時間を喰ってしまった。券売機は硬貨専用と紙幣もカードも利用可能なものの2種類がある。しかしほとんどは硬貨専用で、紙幣が使えるのは大きな駅でもわずかしか無い。さらに各券売機には「change given」「exact money only」「closed」とかの表示がある。意味を説明しておくと、最初の「change given」は正常に機能している状態。「exact money only」はつり銭切れ。「closed」は使用不可ということだ。駅には紙幣可の券売機が2台あったのだが、その1台は「closed」でもう1台は「exact money only」・・・つり銭切れなら、紙幣を使うわけにもいけへんやろ!ってな具合で窓口に出来た行列に並ぶことになったからだ。

 病院では再度レントゲンを撮って、前回のものと比較してオレに見せてくれた。驚いたことに折れた指先の骨と、指の骨の間隔が少し広がっているのだ!どういうこと?それって治ってへんのんとちゃうん?と戸惑ったが先生が説明してくれた。骨折が治癒する過程で、まず折れた部分の間隔にまず「仮骨」というものが出来るらしい。その仮骨を作るために間隔が少し広くなるのだそうだ。最初はびっくりしたけど、順調に回復中ということなんだって。出血も無く、膿もでていないので絆創膏を貼って、上から添え木をあて包帯でぐるぐる巻きにされた。見た目は前と変わらないが、添え木を外せば絆創膏1枚。その添え木も2週間後には取ってもいいとのことだ。

 病院の帰りに郵便局へ立ち寄り、呪いのこもったアンモナイト(笑)を日本へ郵送した。しかし、イギリスの郵便局はサービスが悪い・・・今まで行った国の中でもダントツ。荷物を送る為にダンボール箱を買ったが、梱包テープを貸してくれないのだ。他の国なら「これでしっかり貼ってね」とテープを当たり前のように使わせてくれたが、ここではなんと有料。値段はそれ程でも無いんだけど、テープくらい貸してくれてもええんとちゃうか?

11/17 曇り ミネラルショーへ出撃 London/実くんの部屋に居候/0km

 今日は朝から精力的に活動・・・するはずが、やはり昼からになってしまった(笑)

 実は自然史博物館に再トライした時に、1枚のポスターを見つけた。「SUSSEX Mireral show」なるものが今日開催されている。ミネラルショーと聞いて黙っている訳にはいかないので出撃することにしたのだ。

 場所はロンドンから列車で南へ約45分の小さな町。ローカルのショーなので2時間もあれば十分だと踏んでいた。4時半がクローズなので2時頃に到着した。しかしよく考えると、いい標本程先に売れるので、朝から来れば良かったな(^_^;;

 「ミネラルショー」と言うものの、内容は鉱物や石のアクセサリーの即売会。客も地元のおばちゃんや子供が中心だったりする。ちなみにオレはアクセサリーには全く興味はない。国際ショーではないので目を引くようなものはほとんど無いが、興味深いものを数点ゲットすることができた。ここで鉱物のことを書き連ねても仕方が無いのでこの辺で止めるが、予想通り2時間で十分だったよ(笑)

 それはそうと、前にロンドンではカブを見かけると書いたが、かなりの台数が走っている。写真撮影にも成功したので載せておこう。ちなみに写真の色は比較的少なく、赤のものが多い。日本のカブと違う点もあるだろうが、帰国後にロンドンで買った整備マニュアルで吟味することにしよう。しかし、異国の地でカブを見ると、少し嬉しい気分になるよ。

11/18 曇り とうとう終了!FF8 London/実くんの部屋に居候/0km

 昨夜とうとう終了した!そう、骨折から超忙しい中(笑)でも毎日勤しんできたFF(ファイナルファンタジー)8のことだ。一応知らない人のために解説しておくと、FFはロールプレイングゲーム(以下RPG)と呼ばれる冒険系(?)ゲームの代名詞的存在で、巷では有名なテレビゲームのことだ。オレもゲームはそれなりに好きだが、レース系が主なのでRPGは手を出していなかった。しかしこのFF8はRPG好きの実くんが絶賛の作品というのでやってみたが、なるほど素晴らしい出来だった。ロンドンまで来て全く観光せずに何やってんの?と思われるかも知れないが、オレはこういうのもアリだと思っている。ロンドンに居るからと言って、無理に衛兵の交代式を見に行かなくてもいいんじゃないかい?

 そんな感じだったので、今日こそ朝から精力的に活動・・・出来るわけも無く、起きたら既に時計は昼を指していた(笑) 昨日入手した鉱物を日本に送り返したいが、今日は日曜日なので郵便局も休み。よくよく考えたら、アンモナイトだけ先に送るんじゃなかったな(^_^;;

11/19 曇り 旅支度 London/実くんの部屋に居候/0km

 骨折がなかったら次はアイルランドへ向う予定をしていたが、変更してパリへ戻ることにした。かなり寒くなってきたし、左手がこの状態では長距離走行は辛い。未練が無いわけではないが、あえて「無理をしない」という選択肢を選ぶことにした。時にはこういうのも必要だろう・・・

 長らくお世話になった実くんの部屋を明日には発つ予定。そうと決まればまずはカブを日本へ送り返す手配をしないといけない。パリの日本通運に電話をし、その日を決めた。ちょっとあわただしいけど「11月23日」である。オレ自身が日本に帰国するのは年末だが、カブは一足先に帰国の途につくことになる。じゃぁ、帰国するまでどうするの?・・・という疑問が浮上してくるだろう。

 緊急告知!カブを送り返した後は「スーパーカブでヨーロッパ一周 追憶編」に突入します!何処へ行くかは大体決めているんだけど、それはまだ秘密ってことで。旅日記で紹介していない思い出話などを織り交ぜつつ、今まで通りライブ・レポートを綴っていきます。

 明日出発なので今日は1日忙しく過ごした。郵便局から鉱物を発送、荷造りなどなど。昨日からやっておけば忙しくしなくて済むのだが、そんな事が出来るようには育っていない(笑)

 結局3週間近く実くんと一緒に過ごしたわけだが、その時間はオレにとって非常に楽しく充実したものだった。日本を出国した時には全く知らなかった彼と、フィンランドのロヴァニエミでたった1日一緒に過ごしただけでこんなにお世話になってしまった。一緒に居ていて気が付いたが、彼はオレと似ているところがある気がした・・・高校卒業後、イギリスの大学に入る為に日本を出たという「勇気」を持っている実くんと一緒にするのはちょっとおこがましいが、オレはそんな彼と出会えて本当に良かったと感じている。この旅でお世話になった人は数え切れないが、その中でも大きなウェイトを締めている1人だ。先日一緒にコーンクリームシチューを作った両角さんは忙しいなか律儀にも別れの挨拶をしに寮まで出向いてきてくれたので、写真で紹介しよう。タイトルは両角さんのリクエスト通り「ロンドン魂」。海外の大学で勉強することはそう簡単なことではない。自分の求めるものが確立していないと出来ないことだし、大学生活でも日本では得られない貴重な経験になるだろう。そんな経験を今している人達と知り合えたことはオレにとっても貴重な経験になった。本当にありがとう。


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