カブでヨーロッパ一周編

 ロンドン居候生活 療養編 1 [イギリス] (2001/11/10-11/15)

・11/10 堕落生活
・11/11 自然史博物館に再トライ
・11/12 無くなり気味の「KNOCKANDO
・11/13 日本の発明品
・11/14 名探偵にボられた気持ち
・11/15 人と居る場合

通貨単位:£(ポンド)/1£=約175円


11/10 晴れ 堕落生活 London/実くんの部屋に居候/0km

 昨日の夜は遅かったので、起床は昼の2時。食材を買いに行き、遅過ぎる朝食に炒飯。実くんお手製の炒飯はかなり美味かった。飯の後は昨夜に続いてゲーム。ファイナルファンタジー8というロールプレイングゲームをやってるんだけど、ストーリーが進みだすとなかなか止められなくなってしまう(^_^;;

 結局深夜までゲームに没頭してしまった。ロンドンまで来てこんな堕落生活を送っているようではいかん!とも思うが、堕落するのは簡単だけど、立ち直るのは難しい。

 「悪習は止められない 善習は始められない」

11/11 晴れ/曇り 自然史博物館に再トライ London/実くんの部屋に居候/0km

 今日は9時起床。左手にスーパーの袋をかぶせてシャワーを浴び、その後に包帯をはずし消毒をする。出血もようやく止まっていた。ガーゼで傷を保護し添え木とともに包帯で巻く。大した怪我でもないのに、一見大怪我に見えてしまうのが気に入らない。

 今日は堕落生活を打破するために精力的に活動した。先日行って鉱物部門の展示が見られなかった自然史博物館へ再トライ。今回は見学可能で、数多くの標本を見ることができた。ここの標本は系統立てて展示しており、鉱物に興味が無い人にとってはちょっと辛い内容だと思う。数も半端じゃない程に多い。隕石のコーナーもあり期待していたが、こちらはイマイチ。多くの隕石が系統立てて展示されているのかと思っていたが、数個の大きい隕石だけ。まぁ、説明はわかりやすく楽しいのだが、オレの期待とはちょっと違うものだった。

 博物館の帰りで中華街で豆腐を購入。ロンドンには大きな中華街があり、日本食材も問題なく手に入る。とはいえ、何もかもがあるわけではないので、不便なところも多かったりする。さらに帰りにスーパーで豚肉のミンチ、野菜類、ビール、ワインを調達。

 左手が使えればオレも少しは役に立つのだが、今の状態では全く役に立たない。今日も実くんお手製の麻婆豆腐をご馳走になった。ちなみに実くんの料理の腕はかなり優秀。オレだと色々と変なものを加えてみて新しい味にチャレンジするので、なかなかホームランは出ない。奇抜なチャレンジのためヒットも少なく三振が多いのだ(笑)

11/12 曇り/雨 無くなり気味の「KNOCKANDO」 London/実くんの部屋に居候/0km

 今日は1日療養生活。といえば聞こえはいいが、だらだらしていただけといっても全く差し支えはない(^_^;;

 ファイナルファンタジー8も順調に進んでいく。夜はもちろん「酒盛り」だが、医者から「出血が止まりにくくなるから飲まないように」と言われているのが気にかかり、あまり飲めなかったりする。昨夜もビール1本だったし・・・

 先日のウイスキー「KNOCKANDO」もどんどん減ってきた。右写真がその「KNOCKANDO」。イギリスでもそれ程知名度があるウィスキーでもないので、イギリス以外での入手は困難だと思われる。ちょっとしか飲んでないけど、なかなか美味いんだよ。

11/13 曇り 日本の発明品 London/実くんの部屋に居候/0km

 今日も療養生活を送ったので何も書くことがないが、夕食は両角(もろずみ)さん(ロンドン酒盛り編で迎えてくれた1人)と実くんとオレでコーンクリームシチューを作ることになった。

 この寮はキッチンは共同なので調理中に様々な国の人と会う。シチューのルーを用意していたら「何それ?」って感じで覗き込んできた人がいたので説明した。内容がうまく伝えられたかどうかは疑問だが、興味津々な様子だった。

 今までヨーロッパを色々巡ってきたが「ルー」というものは全く見かけなかった。基本的にヨーロッパの家庭料理は、オレが思うに手抜き料理が多い。というのもユースで自炊しているバックパッカー、キャンプ場で見かけた旅行者達はマカロニを茹でて缶詰やレトルトのソースをかけるってのが多かったからだ。「ルー」は手抜きアイテムの中でもかなり優秀だと思うけど、こっちでは全く認知されていないようだ。

 「ルー」は簡単で便利なので、ヨーロッパでも間違いなく受け入れられるだろう。将来的には大きなマーケットになる気がするんだけど・・・

11/14 晴れ/曇り 名探偵にボられた気持ち London/実くんの部屋に居候/0km

 今日はシャーロックホームズ博物館へ行ってみることにした。チューブで行ってもよかったが、寮から歩いて20分程のところなので、徒歩というのも悪くない。

 「Baker Street 221b」というと、ホームズファンなら感動ものかもしれない。チューブのBaler Street駅前にはホームズの銅像まで立っていたりする。で、博物館はというと・・・博物館というよりホームズコレクションといった方が正しい気がした。物語のシーンを再現したものや数々の探偵道具があり、悪くは無かったが入場料が気に入らない。何で6£(約1,050円)もするねん!ボり過ぎちゃうんかい!自然史博物館でさえ学割で4.5£やのに・・・2£で妥当なところだと思うぞ。

 熱烈なホームズファンなら惜しくないかもしれないが、ルパンファンのオレにとって6£はかなり惜しかった。もちろん「アルセーヌルパン」じゃなくて「ルパン三世」だよ(笑)

11/15 曇り 人と居る場合 London/実くんの部屋に居候/0km

 普段通りに旅をしていると、夜はそれなりに時間が作れる。でも、誰か他にいると会話になるので日記をつけるのもおっくうになってしまう。ユースのドミの場合もそうだ。今は実くんの部屋に楽しく居候しているので、もちろん日記をつける気も薄れてしまう。とはいえ日記をつけないと出来事を忘れてしまうので、今日は1日ホームページ制作に明け暮れた。

 実君が勉強に勤しんでいる間、オレもPCに向かい筆を進めるが思うように進まない。おまけに左手親指が使えないし、添え木が邪魔でタイピングの効率も悪い・・・それでも何とか日記を書き、久々にページをアップすることが出来た。

 骨折した親指の方は出血も無事止まり、痛みももうほとんど無い。爪が生え変わり完治するまでにはしばらく時間がかかるらしいが、早く添え木は外れるようになって欲しいと願うところだよ。


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