カブでヨーロッパ一周編
パリでトホホ [フランス] (2001/04/07-04/12) ・04/07 実はまだパリなのである
・04/08 日曜日の観光
・04/09 パリのカブ
・04/10 ストライキの影響
・04/11 ナポレオン三昧
・04/12 復活!通貨単位:F(フランスフラン)/1F=約 17円
04/07 晴れ/曇り 実はまだパリなのである Paris/HOTEL Moncey/0km最悪です・・・うっかりミスにも程がある。やってしまいました。ロックかけたまま発進。おかげで左のショックがぁぁぁ。ポッキリ折れてしまった。一瞬自分が嫌になったけど、ここでうだうだしてもどうしようもないので、すぐに日本の友達に電話をして、部品の調達を頼みEMSで送ってもらうことにした。まぁ、1週間位でつくだろうが、初めからイケてないです。
その困っている様子を見ていた、通りすがりのYannickさんという人が「何かあったらいつでも連絡しなさい。助けてあげます。」といって、電話番号を教えてくれた。世の中いい人もいるもんだ。そういえば、今から20年程前に祖父がパリへ来たことを思い出した。もしかしたら、もうちょっとゆっくりしていけよ、という天国からの想いなのかもしれないな・・・
今日のホテルは昨日のホテルの隣。1つ星ホテルだが(昨日のところは3つ星)、なかなか快適。でもフロントの人が英語をわからないから困ったもの。持ってきた会話帳が役に立ったぞ。
足止めをくらったことを気に、荷物を大幅に削減することにした。元はと言えば、荷物が多くてあせってしまったことが原因でもあるのだ・・・削減したものはEmmanuelさんに預け、スペアパーツなどはどうしても必要になった時に滞在先にEMSで送ってもらうことにした。さらに昨日購入した頑丈なカギ(重すぎる)も預ける。必要最小限のものだけにしてやった。でもパソコンは手放せない。結構重いがそれ以上に有益なデータが詰まっているからだ。
そのため、かなり荷物がかなり軽くなった。ザックごとEmmanuelさんに預けたので、週明けには振り分けバックを買うことにした。これで、振り分けバックに寝袋やテント、細々したものをいれて、テイバックにパソコンと服をいれることにする。これなら、荷物も少なく快適に旅ができるだろう。初めからもっと考えておけばよかった・・・
後悔しても始まらない。とにかくパーツが届くまでは、本格的にパリの観光だぜ!(笑)
ちなみに夕食はEmmanuelさんと彼の彼女のTessaさんと一緒。Tessaさんは日仏のハーフで本名がTessa 赤尾-PATINという二重国籍。日本に2年居たらしく日本語は驚くほどペラペラ、というか日本人の日本語。前にNHK教育テレビで日本人の日本語を話す外国人の女の人を見たことがあるが、まさにそんな感じ。オレも英語をあれくらい話せるようになればなぁ・・・。
そうそう、「カエルの足」を食べたことを付け加えておかなければなるまい。鶏肉みたいな歯ごたえで淡白な味。とてもおいしかったよ。おなかいっぱいになった後、夜のパリの街をクルマでドライブ。Emmanuelさんのクルマは日産マーチ(フランスではMicraという)。
これは夜のエッフェル塔。普通はライトアップされているだけだが、今はニューミレニアムだかなんだかで10時とか11時とかの決まった時間には右の写真の様にキラキラした電飾が追加される。到着して、写真を1枚撮ったところで、突然光りだしたから、びっくりした。
他にもルーブル美術館やコンコルド広場、凱旋門・・・とたくさん連れて行ってもらったが、なにせガイドブックを全然読んでいないので、名前くらいしかわからなかった。でも、どこをみても絵葉書になりそうなところばかり。本当にいい経験をさせてもらった。
ホテルへ戻ってきたのは夜1時過ぎ。今日は散々で、色々とあったので、ベッドにもぐると死んだように眠ってしまった。
04/08 曇り/晴れ 日曜日の観光 Paris/HOTEL Moncey/0km
日本とは違い日曜日はほとんどの店が足並みをそろえて休み。昔は教会へ行っていたようだが、今ではそういう人も少ないらしい。だから、今日は名所観光。ホテルから歩いていける距離にあるモンマルトルの丘を目指した。
途中、観光地になっている墓地があり、ついでに観光。こちらのお墓は実に多彩。日本のように決まった形があるわけではなく、好き勝手に作っているようだ。個人の肖像や、かわいらしいオブジェ、ステンドグラスがあったりする。古いものは1700年代に亡くなった人のお墓もあり、時代を感じさせる。
そこから丘を登り、たどり着いたところがサクレ・クール聖堂。白亜のドームが青空に映えてとても美しい。建築物そのものもディテールに至るまで作り込まれている。
こちらの建物を見ていると、手抜き工事などは無いんじゃないかなと思う程手が込んでいる。今日はそんなこんなのパリ観光。明日は月曜日なのでお店が開く。本格的に観光といってみよう!
04/09 雨/曇り パリのカブ Paris/HOTEL Moncey/0km
朝、カブのパーツを頼んでいる友人の携帯に電話。パリは公衆電話が大人気で、なかなか空かない。電話機を確保しても回線の事情が悪いのか、なかなか繋がらない。困ったもので繋がるまで5回もかけなおしたぞ。
パーツの方は明日の朝、日本を発送出来るらしい。これで一安心だが、パーツが着くまではパリで時間をつぶすしかないのは痛いところだ。でも、楽しいことも結構ある。今日はノートルダム大聖堂へ、というよりたどり着いた先がそこだっただけ(笑)
無料で中に入れるので内部の見事な作りを堪能。ステンドグラスやオブジェにしても、実物を見ないとその凄さを表現できないので画像は控えた。それにしても、普通こういうところって写真撮影は禁止なのに、なぜかここは問題なし。観光客がバシバシ撮ってたぞ。
さらに塔へも登れるのだが、すごい行列が出来ていたのであきらめた。次に振り分けバッグを買いに、メトロの出口から歩いていると・・・なんと、カブに乗った人が!急いで近づき挨拶。彼はAlexisさんといい、今回の旅のことを英語で話したら、自分のカブの話をしてくれた。
20年前に作られた70ccのカブで、とても走れる状態ではなかったものを自分でレストアしたらしい。「パリの中ではとても快適だよ!とってもeconomyだし、このシートを上げてガソリンを入れるところはとてもfunnyだね」だって。彼はクラシックなものが好きで、カブもとても大切に乗っていたので、同じオーナーとして嬉しかったな。
日本から遠く離れたパリでもカブは大活躍していた・・・パーツが届くのが待ち遠しい。早く走りたーい!!
その後、ヤマハの親切な兄ちゃんから、良さげな振り分けバッグを買いホテルに戻ってきた。明日はルーブル美術館へ行こう。
04/10 曇り/雨 ストライキの影響 Paris/HOTEL Moncey/0km
日本の友達によると、無事パーツを発送できたとのこと。3日から4日で着くらしいので、ちょうど1週間の足止め。ホテルのフロントの人に、自分で考えたテキトーなフランス語で書いたメモを渡し荷物の受取を頼む。内容はわかってくれたみたい。
今日は凱旋門からシャンゼリゼ通りを経て、ルーブル美術館へ。 普段なら凱旋門に登れるらしいのだが、今日はストライキの影響で閉まっていた。結構前からストをやってるみたいだけど、いつまでやるんだろうね全く。
写真はその途中にあるコンコルド(調和)広場から見た凱旋門。この通りが有名なシャンゼリゼ。ブランド品の店なんかがたくさんある。ちょうど晴れ間がさした時にベンチで寝転がっていたら、台湾の人がルイヴィトンの店の場所聞いてきた。もちろん中国語(台湾語?)だよ。大学でちょっとかじった中国語で「私は日本人です。でもルイヴィトンの店はあそこにあります」と言ったら通じた!別れ際に「再見(ツァイツェン)」と言うと「サヨナラ」と言ってくれた。すると、それを見ていた人がオレを台湾人だと勘違いして話し掛けてきた。さすがに何を言っているのか分からなかったので、「我是日人(私は日本人です)」と言うと去って行った・・・付け焼刃もここまで(笑)
それから歩いてルーブル美術館へ。美術館にとても大きく、レストランや土産物屋、MUJI(無印良品)の店があったりで、ちょっとしたショッピング街。で、肝心の美術館は・・・なんと閉まっている。なんの説明も書いてなかったけど、これもストライキの影響かな。パーツの到着に支障をきたさなければいいけど、心配だなぁ。
それからひたすら歩きパリの街並みを楽しみつつ、露店で焼き栗を買い(とてもウマイ)、ホテルまで戻ってきた。一日中歩いていたので疲れた。明日はエッフェル塔にでも行ってみよう。
04/11 曇り ナポレオン三昧 Paris/HOTEL Moncey/0km
今日はナポレオン三昧。ナポレオンの墓があるアンヴァリッド廃兵院へ。ここは博物館にもなっており軍隊に関する各種展示も拝める。特別展として、第二次大戦の展示があり、日本の博物館とは違った見方が出来た。ヨーロッパの事が中心だが、太平洋方面、特に日本に関しての展示も結構あった。もちろんナポレオン一世の墓も見たよ。
それから歩いてエッフェル塔へ。塔に登るエレベータと階段があったが、観光客の行列。名所は本当に人が多い。あっさり諦め、あてもなくぶらぶら。
昨日閉まっていたルーブル美術館の近くまで来たので寄ってみたら、今日は開いていた。18歳未満は無料だが学割は無いみたい。学生だと主張して割引をねだるがやっぱりダメで、笑われてしまった。まぁ、当たり前か(笑)
展示品には圧巻の一言。ここには是非来て見てもらいたい。早足で見ながら5時間位居たけど、半分も見ていない。ミロのヴィーナスやモナ・リザといった有名なものや、ナポレオンが遠征先からかっぱらってきたものなど・・・。本来この美術館にあるべきものじゃないものも多い。またここも写真撮影を認めている。しかし美術館側も結構考えていて、モナ・リザなどはスモークガラスで覆ってある。 にもかかわらず、みんなフラッシュをたいて撮りまくり。光が反射してキレイに写らないのに。売店で絵葉書を買ったほうがよっぽどいいぞ。
そんな美術品以外に、ナポレオン一世の甥にあたるナポレオン三世の居室の展示もある。写真はそのほんの一部。天井には大きな絵が描かれていて、その豪華ぶりは半端じゃない。オレだったら、こんなところでは緊張して一日も過ごせないだろうなぁ・・・その後、美術館近くの中華料理屋で夕食。四川風坦々麺、上海風焼餃子、白飯、コーラを注文。中国語で言ったら、ウエイターはオレを完全に中国人だと思ったみたい。中国語で復唱してくれた(笑) 帰るときも再見(ツァイツェン)だったし。こういうのもなかなか楽しい。
04/12 晴れ/曇り 復活! Paris/HOTEL Moncey/4.7km
とうとうカブが復活!やっとパーツが到着した。実質2日半でパリまで着くとは、さすがEMS。郵便もなかなかやってくれる。
今日は昼前にホテルを出て、自然史博物館で大量の化石や骨格を見学。疲れたので一旦ホテルへ戻ったら早くもパーツが届いていた。早速取り付けて試走してみる・・・もちろん問題はない。やったー、これで走れる!そうと決まったら早速出発の準備。
ホテルの人には明日の朝チェックアウトすると伝えたので、とうとう出発。目的地は「TOURS」に変更。目的地設定をしてGPSにもPCからデータを転送した。いよいよ待ちに待った出発。でもあせらずロックを忘れず気を付けて目的地を目指そう。右側通行、右側通行・・・