縦横夢走 2009年 北海道一周編
北の大地 再び [中編] (2009/08/04-08/09) ・08/04 北へとひた走る
・08/05 昆布と花の島
・08/06 利尻富士とカブ仲間
・08/07 金色の絨毯
・08/08 DEEP BLUE
・08/09 偶然の再会
08/04 晴れ 北へとひた走る 稚内市/稚内森林公園(キャンプ)/425.3km
昨夜は相当早く寝てしまったので、何と5時半に目が覚めた。そのまま寝るのももったいないし、珍しく天気もいいので7時前には宿を出発することになった。
まずは美瑛へ移動し、これぞ北海道!という景色を堪能。美瑛には美しい丘が数多くあり、以前も訪れたが、また行きたいと思わせる魅力がある。目的地を決めずテキトーにさまよって見つけた景色がこれ。「親子の木」という定番のスポットらしいが、草原にポツンとたたずむ木がとても美しかった。絵葉書になりそうな場所がホントたくさんあるので、自分のお気に入りの場所を見つけられたらいいかもしれない。
他にはマイルドセブンの丘や、ケンとメリーの木などなど、CMなんかに使われた場所なども多数あり、ここだけで数日居ても飽きないと思うが、そういう訳にもいかないので、10時半頃になって美瑛を出発。
向かった先は旭川。ここでカブの予備オイルをホームセンターでGETし、ツーリングマップルに載っていたキャンプ用品店で、この時期は普通の店では売っていないフリースの上着とタイツ他を購入。これで少々寒くても大丈夫かな。
その後は北竜のひまわりの里を訪れ、ひまわり畑を楽しむ。あたり一面見渡す限りのひまわり畑を想像していたが、ひまわりの種類によって開花時期が違うのか、またつぼみばかりの畑もあった。一番たくさんひまわりが咲いている畑も、時期的に若干遅かったようで、枯れそうになっているものも多かった。しかしこればっかりは、来る時期をひまわりに合わせられないので、仕方けどやっぱり残念。
ひまわりの里で、今日中に稚内を目指すというライダーに出会ったのがきっかけで、天気の良い日に気持ちよく走りたいというのもあって、オレもいっちょ稚内まで走ったるか!という気分になってしまった。
それからは、かなり気合を入れて北上していく。国道233号で留萌へ入り、そこから日本海オロロンラインで海岸線をどんどん北上していく。気合十分だったはずだったが、途中わき道にそれて、丘の上に登り風力発電用の巨大風車を眺めたり、サロベツ原野の真中を突っ走る道を走ってみたくて20km以上も迂回してみたりもしたので、だいぶ時間が掛かってしまった。しかし、ほとんどまっすぐの道を突っ走るのは非常に爽快。画像はサロベツ原野近くの道で、電柱もガードレールも無い一直線の道(ロールオーバーイメージ)を、歌を口ずさみながら走っていると、北海道に来て本当に良かったという気分になれる。
稚内に着いたのは午後8時を回った頃。もちろんあたりは真っ暗で、そんな中キャンプ場へ向かい、急いでテントを張る。こういう時、フライシートが要らないので設営と撤収が圧倒的に楽なゴアテックスのテントは重宝する。テントをたてた後は、稚内のスーパー銭湯で汗を流す。銭湯内の注意書きを見て気づいたことがあるのだが、日本語の他にロシア語は併記されているのだ。内地ではあまり考えられないが、ここはロシアから来る人も多いんだなぁと納得。風呂の後は、たまたま銭湯の前にロシア料理店があったので、そこに入ってみた。生演奏を聞きながら、ロシア料理を食べて1500円ってのはなかなかリーズナブル。
明日は早朝の船で礼文島へ渡ることにしたので、今日は早々と寝ることに。つまりこの日記は翌日に書いたものだったりする。
08/05 晴れ|曇り 昆布と花の島 礼文島/久種湖畔キャンプ場(キャンプ)/132.2km
カブを乗せたフェリーは6時20分に稚内港を出港し、礼文島の香深港へ向かっていく。4時半過ぎに起きてテントを撤収したので、船内は爆睡。出港15分前に乗船って言われたのに、早々とカブが乗せられ、そのまま客室に行ったもんだから一番乗り。コンセントの近くをGETして、携帯を充電しつつ、出港した時にはすでに夢の中だった(笑)
ふと目が覚め窓の外を覗くと、見事な利尻富士が見える。今日は天気もよく、いつでも写真を撮れるだろうと思ったが、念のため1枚パチリ。それがこの1枚。
フェリーは港に到着し、まずは目星をつけていたキャンプ場へ向かうことに。道中、道沿いに無数の昆布が干されているのを見たが、地面にそのまま置いて乾かしているとは思わなかった(ロールオーバーイメージ)。礼文・利尻の昆布はとても有名で、なかなかいいお値段なのだが、手作業で重ならないように地面に並べていると、たいへん手間がかかるのが理由のひとつかもしれない。
キャンプ場にチェックインし、施設使用量600円を支払う。この旅初の有料キャンプ場。さすがに有料だけあって設備は充実。ゴミステーションまである。ちなみに北海道では、内地に比べると圧倒的にゴミ箱が少ない。道の駅にも基本的にゴミ箱は無し。自動販売機の横にもゴミ箱は無い。唯一あるのはコンビニの前だけで、なかなかゴミを捨てられないのだ。
荷物を置いて身軽になったのはいいが、頭上には雲が広がり、朝の晴れ間は何処へやら・・・と言っても仕方ないので、島内を巡ってみることに。礼文島といえば、高山植物が有名なので、まずは高山植物園へ行って情報収集。係員の人に聞いてみると、この時期咲いている花は少ないが、レブンウスユキソウ(右下)というスイスで見たエーデルワイスにそっくりな花(近縁種らしい)が礼文林道沿いの群生地で見頃とのこと。礼文島の固有種であるレブンアツモリソウなんかは冷蔵庫でそだてて開花調整したものを植えてあったので、写真に撮ってみた(左上)。高山植物は6~7月が見頃のものが多いらしい。
その後は、名物のウニ丼を食べたり、ダートの林道を走ってレブンウスユキソウの群生地まで行ってみたり、岬を巡ったり、休憩中のアザラシの群れをみたり、ダートの先にある丘へ行ってみたりと、ここ数日からすると随分ゆっくりと時間を過ごせたように思う。他には、土産物屋のおじさんから礼文の昆布についての話を聞かせてもらったり、道沿いで見かけた「ウニの剥き身体験」など。剥き身体験では、この辺りに生息する北ムラサキウニのことや、昆布についてなど色々とお話も聞かせてもらえた。ちなみにウニの粒って、1個の殻の中に5個あるって知ってたかな?
色々やった割に、まだまだ時間に余裕があったので、今夜の夕食はカレーを作ることにした。といってもタマネギやじゃがいもを1個とかは買えなかったので、材料は舞茸とウィンナーのみ。ご飯を炊いてテキトーにカレーライスを作ったが、こういう夕食もたまにはいいかな。中途半端に残っていたガスも1缶使い切れたのでゴミステーションへ。ガスの缶をどこに捨てようかと思っていた所だったので助かった。
満腹になりそろそろ日記を書くか、という時に悲劇が起こった・・・まぁ、悲劇という程のものでもないのだが、ヨーロッパへ行く前から愛用していた空気を入れて使うマットが、背中の辺りにマメが出来たみたいにぷっくり膨らんでいるのだ。試しに寝転がってみたが、背中が圧迫されてかなり気持ち悪い(>_<)
これも10年程使っているので、壊れるのは仕方ないが、何故このタイミングなのかって感じ。旭川に行く前なら買い換えられたのに。とりあえず空気をかなり抜いてみたら、そこそこ寝られそうな感じにはなったが、ここはふかふかの芝生でかなり快適な部類に入る地面のキャンプ場なので、正直このまま我慢しし続けるのはちょっと厳しいかもしれない。今後のルートはまだ未定なので、もう一度旭川のキャンプ用品店に行くという選択肢もアリかも。帰るまでには残り9泊。やっぱりマットは欲しいよなぁ・・・それはさておき、明日は利尻島へ渡り、島内を一周してから稚内へ戻る予定にしている。その後はどこへ行こうかな。
08/06 晴れ/曇り 利尻富士とカブ仲間 宗谷郡猿払村/猿払公園(キャンプ)/203.1km
朝6時前に目が覚めた。もうちょっと寝ても良かったが、天気はスカッと晴れていたので、利尻へ渡る前に、昨日曇天であまりいい印象ではなかった場所を再度回ってみることにした。スコトン岬や澄海岬、桃岩展望台などを巡ってみたが、天気がいいと同じ場所でも持つ印象が違ってくる。
9時55分のフェリーで礼文島を後にし、お次は利尻島へ。利尻島は一周約54kmで、一周するだけならそれ程時間はかからない。なので色々気になった場所に立ち寄りながら、島内を一周することにしてみた。天気は晴れ時々曇りといった感じで、南のほうに行くと雲に覆われている場所が多かった。
この画像はオタトマリ沼という場所から見える利尻富士。ロールオーバーイメージも利尻富士で、これは鴛泊の近くで撮影したもの。こんな景色を見られると、わざわざ利尻まできた甲斐があったなぁと思えるね。ちなみに、これだけ綺麗に晴れるなんてここしばらくは無かったことらしく、地元の人から運がいいねと言われたよ。
他には姫沼という所から利尻富士を眺めてみたり、利尻ふれあい温泉で黄褐色に濁った温泉に入ってみたり、沓形岬公園へ行ったり、手作りの乳酸飲料「ミルピス」を飲んだり、見返台公園展望台に登ったりと、ウロウロと寄り道をしながら、島内を一周してみた。鴛泊に帰ってきた頃には、次のフェリーに乗るのにちょうど良い時間だったので、そのまま乗船手続きをして、稚内へ戻ることにした。
船内ではバッテリー残量がかなり減ったノートPCと携帯の充電をしつつ、昼寝をする。稚内港へは4時半過ぎに到着し、その後は一昨日行けなかったノシャップ岬へ。今日中に宗谷岬を越えて南下し始めようと思っていたが、ノシャップ岬で寒流水族館とやらを発見し、入場料400円を支払い中へ・・・
ある程度予想はしていたが、典型的な田舎の水族館と言った感じで、規模はかなり小さい。展示は寒流の流れる海に住む生き物が中心になっていて、この地域に住む魚などが見られるというのはよかったが、水温がかなり冷たいので水槽の表面が結露して、中身が見えづらいものが多かったのが残念。
そんな感じで時間を費やしたが、気を取り直して宗谷岬へレッツゴー!国道238号で宗谷岬の手前まで来たところで、宗谷丘陵を走り抜ける道々へそれ、少し遠回りをして宗谷岬に到着。と、そこに何とカブが3台も止まっていて、何やら話をしている。その横へ止めて、カブは4台になり、オレもその話の輪に入ることとなった。
カブ90に乗って日本一周にチャレンジ中のリュウさんという方や、稚内のカブ110乗り、他にはとにかく節約しながら旅をしている50のカブ乗りと、みんながここで偶然に出会った人たち。ちなみにオレが自己紹介をすると、このホームページを知っているという声もあった。カブ乗りの間ではそれなりに有名になってきたみたいで、嬉しい反面ちょっと恥ずかしい気もする(笑)
まさかこんなところで4台も集まるとは!と言った感じで話は弾み、いつのまにか日が暮れ始めていた。ここ最近微妙な天気で夕日を見ることが無かったが、日本最北端の岬で美しい夕日を見ることが出来てよかったな。
ちなみに宗谷岬には日本最北端のガソリンスタンドがあり、給油すると日本最北端給油証明書と、ホタテ貝殻キーホルダーを貰えたりする。ミーハーだなぁと思いつつもしっかりGETしておいたよ(笑)
最北端の夕日を満喫した後は、これから南下する人たちと共に30km程走り、さるふつ公園というキャンプ場が併設された道の駅に到着。真っ暗な中テントを設営し、壊れたマットをちょっとだけ膨らませて寝支度をしたら夕食の買出しへ。近くにセイコーマート(北海道で最大勢力のコンビニフランチャイズ。店舗によって営業時間が違っていたりする)があったので、そこでおにぎりと焼きソバ、ビールを調達。こういう簡単な飯をすぐに用意できてしまうのは、日本ならではだなぁと思う。
飯を食べながら旅人達との会話も弾み、10時半頃にお開きになった後に写真を整理し日記をつける。今、深夜0時になろうかとしているところだが、なかなかしんどい時もある。でもこうやってちゃんと日記を書くことで、多くの人が読んでくれるし、今日一日の出来事を自分の頭の中で整理することも出来るので、良い面も多い。今日で今回の北海道旅の半分、折り返し点になるが、残り半分安全に気をつけて存分に楽しみたい。
08/07 曇り|晴れ 金色の絨毯 上川郡比布町/比布町地域ふれあい館ブンブンハウス(RH)/334.6km
昨日は12時過ぎまで日記を書いていたが、目が覚めたのは朝6時より少し前。随分健康的な生活をしている(笑)
今日は朝から、カブの整備。といってもチェーンの調整やオイルの補充程度だけど、オレのカブの整備ついでに、昨日知り合った日本一周中のリュウさん(画像)のカブも整備することになった。出発してから一度もチェーンを張っていないという、伸びてきたチェーンの張り調整をして、結構減っていたオイルを補充した。このへんをちゃんとやっておけば、カブはとりあえず走ってくれる。
みんなと分かれた後は、海岸沿いを南下していく。途中、国道からエサヌカ線という牧草地の中を一直線に突っ走る道路に入り、その後ダートに入ってみる。かなり走りやすいダートで、いい感じで飛ばしていると、エゾジカの親子に遭遇(ロールオーバーイメージ)。結構近づいても逃げないが、ある距離を越えるとぱっと逃げていく。野生の動物にはその辺りの微妙な距離感が備わっているんだなぁ。
その後は再びの道の駅でかに天そばとやらを食べたが、至ってフツーという残念な結果を経て興部(おこっぺ)という変わった地名の場所に到着。名物のおこっぺアイスはちょっとチーズっぽいクリーミーな味でなかなかのものだったが、やたらと溶けるのが早く手がべとべとになった(^^;
興部からは国道239号で名寄へ向かう。ここは前に訪れたひまわりの町北竜のように、ひまわり畑が有名な場所だ。美瑛の丘めぐりで出会ったフォトグラファーの方から、名寄のひまわりの情報を聞いていたので、ここへ寄ってみることにしたのだ。
名寄にはひまわり畑が3つあるらしく、連作障害を避ける為に、毎年少しずつ場所をずらしているらしい。ちょうど今は、3つのうちの東雲峠にある畑が見頃のようで、丘一面に金色の絨毯が広がっていた。こういう景色を見ると、ここは北海道なんだなぁと改めて思うね。
ひまわり畑を満喫したので、国道40号を南に下る。目的地は旭川だ。先日壊れてしまったマットが、やっぱり寝心地が悪いので買いなおすことにした。ここ2日は地面がフラットな芝だったので、何とかなったが、キャンプ場もそういい条件のところばかりではないし。先日も訪れたので道に迷うことなく、秀岳荘という店に到着。壊れたマットを処分してもらい、新しいものを購入。前はサーマレストというメーカーのものを使っていた(というより、オレが買ったときはそれしかなかった)が、今はその半額くらいで使いやすいものもあると言うことで、店員のオススメを購入。前のものよりコンパクトになるしなかなかよろしい^^
で、早速新しく調達したマットを使ってみようとも思ったが、時間も6時を回っていて結構疲れてきたので、旭川の北にある比布(ぴっぷ)という変わった名前の町にあるライダーハウスに行く事にした。ここは町営の施設っぽく、地域ふれあい館ブンブンハウスなんて名前。綺麗な施設の割に使用料は300円と安く、有料だがシャワーや洗濯機もあるのでなかなか優秀。その為多くのライダーやチャリダー達が集う宿になっている。たまたま近くで地域のお祭りをやっていたので、そこでザンギ(鶏肉のから揚げ)と焼きソバを調達して夕食に。シャワーもして洗濯もして、PCや携帯の充電もしておくことにしよう。
08/08 晴れ DEEP BLUE 川上郡弟子屈町/和琴半島湖畔キャンプ場(キャンプ)/452.0km
ライダーハウスの朝も早い。オレが起きたのが6時前だったが、すでに数名が出発していた。チャリダーは涼しいうちに走れば疲労が少ないからか、日の出と共に走り出す人が多い。概してライダーの朝はチャリダーのそれよりも遅い。とはいえ、朝7時過ぎには出発。昨日の宿にあった乾燥機が壊れているらしく、洗濯物が乾かないので外に干していたが、靴下だけが湿っていたので前カゴで乾かすことにした。
比布から国道39号を東に進み、きのこで有名(?)な愛別という町の早朝から営業していたドライブインで朝食にきのこラーメンを食べる。朝からラーメンってのもどうかと思うが、地産の舞茸は歯ごたえがしっかりしていてボリュームも満点。朝から食べ過ぎてしまった。その後は国道273号、国道333号、国道242号と乗り継ぎ東へ進んでいく。今日は朝から天気がいいので、ひたすらまっすぐ続く道路で写真をパチリ。国道とはいえ交通量は少ないので、真中に立って写真を撮ることもイージーだったりする。
天気は快晴で、気温も結構高い。北海道に来てから、メッシュジャケットの上に常にレインスーツを着ていたが、昨日と今日はメッシュジャケットでも心地いい。でも暑いのは内陸だけで、海岸沿いに出ると、途端に寒くなるのだ・・・
そんな感じで、昼前にはオホーツク海沿いのサロマ湖へ出た。サロマ湖を見渡せる展望台へダートの道を走らせる。途中、キツネに出くわしたりしながら、特に問題なく展望台に到着。バイクって車と違って未舗装路には気を使うが、カブは案外どんな場所でもはしれてしまうので、非常に助かる。
サロマ湖は湖というより海というスケールのでかさだった。あまりに広すぎて、その広さを写真で表現することが出来なかったので画像は割愛するが、砂嘴が長く続く様子を見ることができてよかったかな。その後は網走の道の駅で網走ザンギ丼(鶏肉ではなく、カラフトマスのから揚げがのっている)を食べて、国道391号を南下し、以前は霧だらけで見ることが出来なかった、摩周湖のブルーの湖面にチャレンジすることにした。
展望台への坂道を登るときに、まったく霧がなかったので綺麗に見られるかな・・・と期待していたが、湖面を見た瞬間、「青い!」とつい口をついて出てしまった。2回目のチャレンジにして、ついに見ることが出来た^^
霧はまったくなく、スキッと晴れて、湖面はまさに「DEEP BLUE」 。これには感動してしまった。ちなみに摩周湖には展望台が3つあり、第1展望台と第3展望台は近いが、裏摩周展望台へ行くにはなかなか大変。というもの、摩周湖には湖を周回する道路がないので、かなり大回りをしなければならない。おかげで摩周湖を回るだけで、かなりの距離を走ることになってしまった。
また、裏摩周展望台の近くには、以前も訪れた神の子池があるので、日がだいぶ傾いてきていたが、そちらにも行ってみた。湖の様子は以前とほとんど変わらなかったが、水面のすぐ上に“もや”が掛かっていて前に見た鏡のような水面と、どこまでの透き通った水とはまた違った顔を見せてくれた(ロールオーバーイメージ)。神の子池については、前のような透き通った姿も見ておきたいので、明日の昼頃にでもリベンジすることにしよう。
神の子池へ行くときは南回りで来たので、帰りは一旦北上し国道391号から屈斜路湖沿いを通り、途中ガソリン残量が減り、エンジンが止まったのでリザーブに切り替えるということもあったが、バイクの乗り入れが可能な和琴半島湖畔キャンプ場に無事到着。キャンプ場に来たときには、暗くなり始めていたので、すぐにテントを設営し、夕食の買出しついでにガソリンスタンドへ。ガソリンスタンドまで15kmくらいはあるので、超省燃費運転に達し、何とかスタンドに到着。もしものときの為に予備ガソリンを持っているが、入れるのが面倒だったので助かった。カブのガソリン総量は3.6Lのはずだが、給油すると何故か3.79Lも入ったので、ホントに空っぽだったということだろう。燃費がいいとはいえ、やっぱりガソリン残量は気をつけなきゃね。
とまぁそんな感じで、とにかく1日走り回っていたので走行距離は452kmにもなった。今回の旅は、とにかく北海道全体をまわってみようと思っていたので、初日から走行距離が長くなっているが、今日は我ながらよく走ったなぁと思う(笑)
08/09 晴れ 偶然の再会 目梨郡羅臼町/国設羅臼温泉キャンプ場(キャンプ)/296.5km
ある程度長く旅をしていると、毎日ハイペースで旅を続けていると、疲労が蓄積されていく。なので、時々は安息日を設定する必要がある。今回の旅は2週間強なので、ここらでそろそろのんびりと過ごそうということで、今朝は遅めに起きた。まずは昨日入れなかった和琴半島の温泉で朝っ風呂を浴びてからのんびりと出発した。
まずは西の阿寒湖方面に進むが、濃霧で視界は楽しめなかったが、阿寒湖に出たら天気は快晴に変わった。ここのアイヌコタンという民芸品店が集まっている場所で、いくつかのお土産をチョイス。アイヌの伝統楽器のムックリというのを買ってみたら、店のおばさんが弾き方を教えてくれた。コツをつかむかではなかなか難しいが、なかなか楽しい。
その後は国道240号で北上し、国道334号で東へ。国道391に乗り継ぎ南下し、途中から神の子池方面にそれる。昨日もやが掛かっていたので、再度リベンジ。今回はもやはなく、鏡のような湖面に映る空と、透き通った青い水のコントラストは何度見ても素晴らしいと思ったね。
ただ、神の子池は、ここ最近かなり有名になってきているらしく、観光客がひっきりなしに来ていた。次にここへ訪れるときにも、このまま保存されていることを切に願いたいところだ。
神の小池を満喫した後は、南東へ抜け、以前も訪れた開陽台を経てどんどん北上していく。開陽台を過ぎたところの北十九号という道は、有名なだけあってなかなか迫力がある。
そこからもう少し北上したところには、メロディロードという車で走ると「知床旅情」のリズムが聴こえるという道へ。残念ながらバイクでは音は出ないのだが、車が通り過ぎるときには結構な音量で音が響くのでそれを聞いて楽しんでみた。地面に切ってある溝で音を鳴らしているのだが、左側と右側で違う溝を切っている程のこだわりようだった。面白い標識があったのでその前でパチリ(ロールオーバーイメージ)。
さらに北上し、ようやく知床半島へ。今夜は、目の前に熊の湯という温泉がある、国設羅臼温泉というキャンプ場。ここでテントを設営していると、先日宗谷岬で出会い、猿払で一緒にキャンプをしたドラッグスターの人と偶然再会!何と隣にテントを張っているとのことビックリ。
このキャンプ場は珍しく焚き火がOK(テント横にかまどが設置されている場所のみだが)なので、木を拾ってきて焚き火の準備をし、温泉につかってさっぱりしてから、コンビニでアルミホイルとジンギスカン肉や野菜などの食材を購入。焚き火の上でバーベキューをすることにしてみた。木が湿気ていてなかなか火がつかなかったが、何とか火もついて、ビールを片手楽しい食事になった。おまけに道の駅で買った250円のメロンをデザートにしたので大変優雅な夕食というわけだ^^
旅の途中で旅人と再会することは時々あるが、何と隣のテントだったというのは初めて。北海道も広いようで実は狭いのかもしれない(笑)
とまぁそんな感じの一日だったので、安息日になるはずが、ばたばたした日だったけど、充実感はひとしおだったので良しとしよう。