カブ・メンテナンス

・ヘッドランプ交換

 使用工具:プラスドライバー

 カブ純正のヘッドライトの電球は約150時間が寿命なので、走行前には切れていないかチェックしよう。ハイビームはつくが、ロービームがつかないのというは、ロービームのフィラメントだけが切れているためである。ひとつの電球の中にフィラメントが2つあるので、この様な状況になるのだ。通常、ロービームの方が使用時間が多いため切れやすい。どちらか片方がついている状態でも、当然交換しなければならない。ハイビームの状態で走行するのは、対向車の運転手がまぶしく不快に思うのですぐに交換しよう。交換電球としての、私のおすすめはM&Hマツシマの「ハロゲンヘッドバルブ、ハイパータイプ、B2クリア」である。純正電球の寿命を約50時間上回る、約200時間の耐久性を誇り、純正電球から交換するとその明るさには驚くだろう。また、このM&Hマツシマは、四輪より振動などの点で過酷な状況におかれる二輪の電球を専門に作っている会社なので、その性能は折り紙付きである。

 よく、ハロゲンバルブは高温になるため、素手で触ると手の油がついて寿命を縮めるといわれるが、あれはどうやら噂だけで、実際のところはそんなことはないようだ。手で触らないように気をつけながら作業をして、電球を落として割れてしまっては元も子もないので、あまり気にしないでいいだろう。

a.      b.      c.

 ヘッドランプの交換はウインカーやブレーキより少しややこしいが、それほど難しいわけではないので、是非やってみよう。写真a.の矢印で示した2ヶ所のネジをプラスドライバーで緩める。緩んだら写真b.の状態になり、カバーを外すことができる。ライトの上部にひっかかりがあって外れにくいかもしれないが、うまく動かして外そう。外れた状態が写真c.で、矢印で示した部分がカプラーになっているので、それを抜いて車体から取り外す。

d.      e.      f.

 取り外したものが写真d.で、透明のプラスチック部品は押さえながら左にねじってやると外れる。写真e.の矢印でしめしたのが電球で、穴に落とし込んでいるだけなので、つまんで取り出す。新しい電球をミゾに合わせてもとの通りに落とし込み、透明のプラスチック部品で電球を固定する。後は取り付ければよいのだが、写真f.の矢印で示した部品が落ちて、なくなってしまわないように注意しよう。電球は、私の2000年式のスーパーカブ90デラックスの場合、PH7形状の12V-30/30Wであった。

 元通りに取り付けて、ロービーム、ハイビームとも点灯することを確認して作業終了となる。


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