カブ・メンテナンス

・タイヤ[ホイール]脱着(フロント)

 使用工具:14mm、19mmレンチ

 タイヤ脱着は慎重に行わなければならない。命をあずけている場所ゆえボルトの締め忘れなど絶対に無いように気をつけよう。またレンチはトルクがかかる場所なので「メガネレンチ」が良いだろう。

  a.      b.

 写真a.の赤矢印のボルトを緩めてやればタイヤを外すことができる。車体右側が14mm、左側が19mmである。14mmの方を押さえておき、19mmの方を緩めればよい。緩んだら14mmのナットを取り外そう。外したナットは無くしてしまわないように、お皿などに入れておくと良い。14mmのナットが外れたらアクスルシャフトを抜くことができる。少し動かしながら引っ張ってやるとうまく抜けるだろう。

c.      d.

 アクスルシャフトを抜くと前輪が外れるので、後輪がついている後ろに重心が移り、車体の前が上がる。外した前輪には、写真c.の赤矢印で示した金属の短いパイプのような「カラー」がささっているので、抜いておく。これはコロコロ転がって無くしやすいので要注意!外したらすぐにお皿へ入れておこう。 この状態では裏側にブレーキがくっついているので、「カパッ」っと外す。カタカタゆすってやるとすぐ外れる。写真d.はブレーキを外した様子である。

 タイヤを外した際にはシューのチェックとドラム内の清掃もしておこう。

e.      f.

 タイヤをつける際にはまずホイールとブレーキを組み付ける。写真e.の赤矢印で示した出っ張りがお互いに引っかかるように組み合わせる。ちなみにこれはスピードメーターのセンサーである。ピタッと入らない場合、ブレーキかタイヤを少し回してやるときれいにはまるだろう。
  ピタッとはまったら、先ほど外した「カラー」を取り付け、タイヤを持ち上げ写真f.の赤矢印で示した出っ張りにブレーキ側の溝を合わせ差し込む。それから、アクスルシャフトを差し込み、14mmのナットを手で締めこむ。うまくアクスルシャフトが入らない場合は、タイヤとシャフトををゆすってやるとうまく入る。また、アクスルシャフトにはグリスを塗っておくこと。14mmのナットをレンチで固定し、19mmのボルトを締めこんでいく。トルクレンチがあれば規定のトルクで締めこむのだが、無い場合は外した時と同じ位の力加減で締めよう。緩過ぎると非常に危険だが、締めすぎても良くない。そのあたりは程々に。

 きちんとついたのを確認したら、前輪を手で回してやりスピードメーターが動くかどうかをチェックしよう。また、前輪のブレーキも動作しているかもここでチェックしておくこと。くれぐれも走ってみてチェックするということは無いように!


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